Books(社会)
1959年,冷戦下のソ連・ウラル山脈で起きた遭難事故.登山チーム九名はテントから一キロ半ほども離れた場所で,この世のものとは思えない凄惨な死に様で発見された.氷点下の中で衣服をろくに着けておらず,全員が靴を履いていない.三人は頭蓋骨折などの重…
「メタボ健診を受けていれば健康になれる」「テレビを見せると子どもの学力が下がる」「偏差値の高い大学に行けば収入は上がる」はなぜ間違いなのか?世界中の経済学者がこぞって用いる最新手法「因果推論」を数式なしで徹底的にわかりやすく解説――. 人間の…
根性論を押し付ける,相手を見下す,責任転嫁,足を引っ張る,自己保身,人によって態度を変える……どの職場にも必ずいるかれらはいったい何を考えているのか?これまで7000人以上を診察してきた著者は,最も多い悩みは職場の人間関係に関するものだという.理…
2022年10月,警察庁・金融庁等が連名で北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」を名指しで非難,その危険性の注意喚起をした.経済は破綻し飢餓に覆われる北朝鮮が,なぜ高額なミサイルを撃ちつづけられるのか?その資金はどこから?調査報道のベテランジャーナリス…
欧州拠点の独立系金融シンクタンクの共同創設者で日本の金融庁や各国中央銀行のアドバイザーも務めた著者が,資本主義が生む膨大な犠牲と社会の致命的結末をあらゆるソースを用いて「キルスコア」として数値化.「消費とサステナビリティーの両立」という究…
アメリカは人種的にも,文化的にも,宗教的にも多様である.この多様な価値観を受け入れ,それでもなお一つの全体社会として存立する道を模索している.はたして公立学校は,宗教的多様性を尊重しながら,かつ「国家と宗教」の分離原則を維持できるようなカ…
二十世紀最大の法哲学者・政治哲学者ジョン・ロールズの最晩年の主著.『正義論』で打ち出した「公正としての正義」の構想を世界規模に広げ,平和と正義に満ちた「万国民衆の社会」はいかにして実現可能かを追究.正義の戦争は正当化できるか,恵まれた社会…
行動派作家が現代に挑む深層ルポ.心を病む企業戦士,風俗産業の女,山谷に斃れた映画監督……知られざる同時代人との魂の交感と,状況への洞察によって写しとった世紀末日本・光と闇の42景――. バブル前夜の日本社会が隠蔽しようとした「周縁の実相」を肉声…
関東大震災が発生した1923年(大正12年)9月1日以後,各地で「不逞鮮人」狩りが横行するなか,9月6日,四国の香川県からやって来て千葉県の福田村に投宿していた15名の売薬行商人の一行が朝鮮人との疑いをかけられ,地元の福田村・田中村の自警団によって,…
第一次大戦の終結まぢか,空前の公債累積にあえぐオーストリアの現状を眼前にしたシュムペーターが,財政の側面から国家の本質・形態・運命の把握を試みた財政社会学の基本的文献.自由経済社会を前提とする租税国家の姿を中世以来の歴史の流れの中に探究し…
本やスマホ,土地や家屋,雇用や資産.自分のモノとして持っていることが「所有」であり,衣食住や商品取引,資本主義の原点である.こんにちシェアやサブスクがあるのに,ヒトは所有せずにいられない.他方でヒトの生存を守る所有権が,富の偏在を生む元凶…
ソ連邦末期,世界最大の版図を誇った巨大帝国は,空虚な迷宮と化していた.そしてゴルバチョフの「改革」は急速に国家を「自壊」へと導いていた.ソ連邦消滅という歴史のおおきな渦に身を投じた若き外交官は,そこで何を目撃したのか.大宅賞,新潮ドキュメ…
人間の自由と権利を保障するための法律は,イギリスのマグナ・カルタを始祖とするが,今日では各国の成文憲法中に必ず人権宣言が含まれている.本書は歴史上ならびに現在の代表的人権宣言四十四種にそれぞれ専門家による解説を付し,さらに巻頭の編者による…
ゆたかな経済生活を営み,すぐれた文化を展開し,人間的に魅力ある社会を安定的に維持する.このことを可能にする社会的装置が「社会的共通資本」である.その考え方や役割を,経済学史のなかに位置づけ,農業,都市,医療,教育といった具体的テーマに即し…
アメリカ在住ノンフィクションライターである著者は,恩師に頼み込まれ,高校の教壇に立つことになった.担当科目は「JAPANESE CULTURE(日本文化)」.前任者は,生徒たちのあまりのレベルの低さに愕然とし,1カ月も経たないうちに逃げ出していた.そこは,市…
私たちはモノをつくる労働者がなかなか見えない世界経済に生きている.距離と定量的な経営がこの流れを助長し,資本主義と自由という前提はこれを隠すのに一役買っている.「自由」貿易にしても「自由」市場にしても,人間の自由とのあいだに必然的な関係は…
日本の社会科学の「高度成長」はめざましいが,一般の人にはますますよそよそしいものになっていくのは何故か.マキャヴェリ,ホッブス,スミス,ルソーなど,社会科学史上の結節点に位置する先人たちの知的遺産を読み解く試みを通して,一人一人が自らのう…
村木厚子,角川歴彦,小沢一郎,カルロス・ゴーン,堀江貴文,鈴木宗男らの弁護を担当した,検察が最も恐れる「無罪請負人」が,冤罪を生み出す日本最強の捜査機関の「危険な手口」を詳細に解説する――. 日本社会で「疑惑」とともに語られてきた人物たち――村…
日本の最後のサンクチュアリを「裏支配」する男のあくなき野心と反骨の半生!障がいをバネに差別と戦った若き時代から,「京都のドン」野中広務を倒し,1000万人組合員ににらみをきかせるその実像とは.農協にはびこる巨大なカネと権力を牛耳る「昭和的独裁…
ヤクザ,ホスト王,ストリッパー,ホームレス……歌舞伎町を象徴する人々18人の本音を通し,これまで誰も描き得なかった不夜城の相貌が浮き彫りに!歌舞伎町の生の声が迸る驚愕のノンフィクション――. アジア最大の歓楽街として語られてきた歌舞伎町だが,その…
AIデータセンター,半導体工場……日本各地でも急増するこれらの施設で膨大な水が消費されている.水資源の支配者が国家から企業へ移ることで生まれる,新たな不均衡や地政学的緊張――新しい「水の戦争」が始まっているのだ.私たちの生活と無関係ではないそ…
騒音の発生源は増え続け,かつてないほど大きな問題になってきている.しかし騒音に関する対策本や技術書はあっても,「騒音」そのものに関する書籍はこれまでなかった.そもそも騒音とは何か?本書はそこからスタートする.本書では,音に関する科学技術の…
新自由主義政策のなかで拡大する絶対的格差と貧困.他方での格差容認・生き残り競争へと煽る言説の流布.その実態とイデオロギーを批判的に解析し,克服に向けた課題を提示――. 自助,自立,努力,機会――肯定的に響く言葉の群れは,格差を擁護し再生産する機…
クーデターとは非合法的な政権奪取である.国際秩序の変動期に「避けられない悪」として頻発するが,昨今またその兆候が著しい.本書は昭和の動乱期から21世紀のグローバルサウスまで,未遂や失敗例も含め幅広く検証.行動原理や成功要因を解明し,民主主義v…
多くの人々が日本の社会福祉にかかわってきた.社会福祉のエッセンスを知るためには,時代の転換点に立った人々の生き様や事実を把握して咀嚼しなければならない.本書はそうした意図のもと執筆された.第1部では,筆者が独自に集めた史料を中心に,わが国の…
戦時下の日本で秘密裡に進められていた,陸海軍の「原子爆弾製造計画」.戦局の挽回を期し,軍部が命じ科学者の叡智を極めたその営みは,しかしやがて頓挫するのだった……科学者の内なる葛藤,軍人との駆け引き,そしてその後の彼らの生き方とは?戦後,原発立…
人口減少が進む日本.なぜ出生率も幸福度も低いのか.日本,アメリカ,スウェーデンで子育て世代にインタビュー調査を行いデータとあわせて分析すると,「規範」に縛られる日本の若い男女の姿が見えてきた.日本人は家族を大切にしているのか,日本の男性は…
使い捨ての時代が長く続いているが,物を直して使うというかつての日本の精神と技術は,いまでもきっちりと受け継がれている.書籍,眼鏡,靴等の実用品から古文書,茅葺き屋根,赤レンガ建築等の文化財にいたるまでの三十を越える日本各地の修理現場を徹底…
昭和39(1964)年は東京オリンピックが開催された年である.その年に初来日したアメリカ人青年は,その後,大分二区の選挙戦をフィールドリサーチした『代議士の誕生』など日本政治の研究者として地歩を固めていく.本書は,政治学研究者が初めて日本語で綴っ…
2001年9月11日.UA93便は高度35000フィートでハイジャックされた.その瞬間から墜落まで,残された時間はわずか34分.初めて明かされる,死を覚悟した40人の真実――. 2001年9月11日,ワシントンD.C.へ向かう高度35,000フィートの機内で,4人のテロリストに…